熊本地震(九州・くまもと応援フェアにおける取組み、及びそれに伴う寄附の拠出)
2016年、熊本地震が発生。
大きな揺れがあり、ローカルでも会社の中のみかんや野菜を入れていたコンテナが崩れて、そこら中に転げ、本棚も倒れ大惨事になりました。
倒れたものを片付けながら、ネットは繋がっていたので、商品を注文してくださった方にできる限りの対応をしました。
そんな中、「僕らは、被災者側だけれど、インターネットのおかげで、こうして何とかビジネスができている。もっともっと、何かできることがあるはずだ」と考えました。
まずは、その前後で発送の準備をしていたものの、出荷ができなくなってしまっていた「野菜セット」を食べ物に困っている方に届けることにしました。
箱詰めまではしていたのですが、状況が状況なので、佐川さんもヤマトさんも動いていません。
自分で車を出して、震源地であった益城町の当時は避難所となっていた体育館や、炊き出しをしていた熊本市内の小学校に野菜を寄付しに行きました。
並行して、ECの会社だからこそできるフェアを思案しました。
熊本では、スーパーなどの小売りの実店舗が店を開けることができず、農作物の行き場がなくなっていました。
農作物は放っておくと痛んでしまうので、スピード勝負です。
まずは、自分たちが売上を上げ、行き場がなくなってしまった農作物を早急に買い取ろうと考えました。
それに加えて、自分たちの売上の一部を寄付することができれば……と思い、くまもと風土において「ご注文1個あたり10円を弊社負担で寄付する」という『九州・くまもと応援フェア』を、開催することにしました。
ページの企画から構成、文章まで自分で考えて、震災発生から1週間でフェアの開始に漕ぎ着けました。
その結果、合計約500万円の義援金が集まり、熊本県および県内の自治体に寄付することができました。
この取り組みの中で、多くの方からのご支援をいただきました。
被災してからずっと、心配のお電話が鳴り止まず、本当に有り難いことでした。
ローカルが『九州・くまもと応援フェア』を楽天市場で始めると、他の楽天の店舗さんが自社のメルマガでフェアの紹介をしてくださったり、私たちも知らない全国各地の他店舗に「『九州・くまもと応援フェア』を紹介してください!」と拡散してくださったりしました。
また、お客様からもたくさんの応援をいただきました。
その時の、商品を買ったレビューでは、商品については触れていなくて、安否を気遣う言葉をたくさん書き込んでいただきました。