ローカルが今の地方創生マーケティング事業をスタートしたきっかけは、ある農家さんとの会話でした。
デコポンやみかんの収穫は、全部手作業で本当に重労働。
ところが一生懸命作っても、少し見た目が悪かったり、規定のサイズから外れたりすると、市場に出すことができません。
見た目は「訳あり」でも味は全く変わらない本当に美味しい食材が、二束三文で取引されてしまったり廃棄されてしまったりしていました。
お話を伺っていく中で分かったことは、「外傷が多いみかん類は、樹の外側に実った『外成りのみかん』によく見られる現象で、太陽の光をたくさん浴びているので、実は傷がないものよりも美味しいことがある」ということ。
しかし、スーパーなど量販店での販売では、こういった情報をお客様に伝えることがなかなかできません。
そこで、私たちはこういった背景や訳ありみかんの詳細を丁寧にWEBで説明して、販売するEC事業をスタートしました。
▼訳ありみかんの説明ページ 参考
実際のくまもと風土のサイトもぜひご覧ください。
これまでほとんど収益に繋がらなかった規格外の産品から収益を得られるようになり、生産者の方の手取りを増やすことができました。
しかし、何よりも生産者の方が喜んでくださるのは、レビューなどを通して「お客様の声」を知ることができること。
通販で販売をする以前は「一生懸命作った産品が本当に美味しかったのかどうか分からない…」というお悩みがありました。
今では、お客様のダイレクトなお喜びの声を知ることができ、やりがいに繋がっていると仰っていただけます。
2020年時点で、農業就業者の平均年齢は67.8歳。
さらに、2015年には175万人いた農業従事者数が、2020年には136万人まで減少しています。
(農林水産省「農業労働力に関する統計」より)
高齢化・後継者問題に悩む生産者の方が多い業界において「真っ直ぐに仕事をする方が報われる仕組み」をつくることが、私たちの重要なミッションの一つであると考えています。
努力が正当に評価される仕組みさえあれば、やりがいある農業の仕事に従事しようと考える若者も少なからず増えるはずです。
私たちの事業を通して、一次産業を中心に地方経済を盛り上げ、地方から日本を元気にしていきます。