地方就職体験談

 インタビュアー

新卒の時は、地元 熊本の保険会社に就職をされたんですね。

　  兼 田 さん 　

そうなんです。大学までは、人工心肺関係を中心に、医療系一本で勉強をしていました。

大学3、4年生の時に資格試験を受けたのですがなかなか合格に達せず、夢半ばであきらめて医療系の営業で就職活動を始めました。

そんな大学4年生の時に熊本震災が発生し、一人っ子で親が心配だったこともあって、まずは「熊本」で頑張りたいと考えて、業種を絞らずに就職活動をするようになりました。

昔から人と話したり聞くことが大好きだったので、大学卒業後はコミュニケーションスキルを高められるかなと思い、某生命保険会社に入社しました。

 インタビュアー

その後、何がきっかけで転職を考えられたんですか？

　  兼 田 さん 　

保険会社の時も、色々な出会いがありましたし、スキルも徐々に身に着けられて、仕事・プライベートともに充実はしていたんですが、「他の営業もやってみたい、できたら自分の大好きな『食』に関わる仕事をしたい！」と考え始めたのがきっかけです。

そんな時、偶然、転職サイトでローカルの求人を見つけて入社を決めました。

 インタビュアー

兼田さんは美味しいものが大好きですもんね！

　  兼 田 さん 　

そうなんです！

仕事でも「食」に関わる事業を通して全国展開を目指していますが、プライベートでもいろんな世界を見て、いろんな土地の美味しいものを食べてみたいです。

趣味と仕事が一致していて、私は幸せ者ですね。笑

 インタビュアー

元々は、地元での就職を希望されていた兼田さんですが、今は岡山にいらっしゃるとのこと。

どんな経緯で岡山に？

　  兼 田 さん 　

数年前から、熊本以外でも挑戦できる環境があるのであれば、それは自分にとってはチャンスだと思うようになって。
新しい環境でイチから始めるのも楽しそうだし、やりがいがありそうだなと。

そう思っていたところ「拠点立ち上げ真っ只中の岡山に行ってみないか？」とお誘いいただいて、地元を飛び出すことを決めました。

 インタビュアー

縁もゆかりもない、岡山に行くことに不安はありませんでしたか？

　  兼 田 さん 　

友達は九州に多いので、不安に思うところはあったんですが、それよりも「面白そう！」「楽しみ！」という気持ちが勝りました。

ローカルにとって、九州を超えての拠点立ち上げは岡山が初めてということで、その立ち上げに2年目から携われるんだったら面白そうだな！と。

 インタビュアー

実際に、立ち上げ初期の岡山に行ってみていかがですか？

　  兼 田 さん 　

私が行った当時、岡山の拠点に社員は私含め2名だけで、パートさんを合わせても5名。

既に基盤ができている本社と比べて、拠点を立ち上げたばかりの岡山では、事業部の枠を超えて出荷の知識など、なんでも自分で身につけて、パートさんにも伝えていかないといけないのは少し大変でした。

本社の他部署の先輩に連絡しながら梱包を学び、同時に運送会社さんとの調整もし、新規のお取引先も開拓し……何でもやりながら出荷ができる状態まで整えていきました。

逆にいうと、それが立ち上げに関われる魅力でもあると思います。

事業部の枠を超えていろんな知識がつきましたし、知識で終わっていたことを自分で体験することができました。

異動して2ヶ月後の2021年10月、岡山で取り扱っていたシャインマスカットが爆発的に売れて、楽天のみで2,000万円弱のお申し込みをいただいた時は、すごく嬉しかったですし、異動後一つ目の成果になったかなと思っています。

パートさんと一緒になって、相談をしながら、ご対応をしました。

 インタビュアー

そんな、地元での就職と転職、地方への異動、どれも経験された兼田さんから、転職を考えている方にメッセージをお願いします。

　  兼 田 さん 　

転職する人って、ある程度「こうしたい」というのが自分の中では明確になっていると思うんですね。

それであれば、自分の本音に正直に「自分が興味のあること」に全力でぶつかった方がいいと思います。

中途半端な気持ちでいたら、中途半端に同じことを繰り返すので、絶対腹を決めたほうがいいと思うんですよ。

中途採用は、もちろん良い面もたくさんあるけれど、採用する側からすると「一回辞めた人」というレッテルが少なからずあると思うんです。

だからこそ「自分の意志」を明確に自信をもって伝えたほうがいいと思います。

悩んでいるくらいだったら、いっちゃおうよ！

悩んでいる時間がもったいない！と思いますね。

 インタビュアー

素敵なお話、ありがとうございます！

※兼田さんは、現在は岡山での拠点立ち上げを終え、熊本で活躍中です。